みなさんは人生の最後をどのように迎えたいですか。「そんな縁起でもない話」と言っていても、その時は確実にすべての人にやってきます。自分の意思を誰かに伝えたりノートに書き残したりしていますか。
　よりよく生きるためのケアの方法が日々模索されてきているように、よりよく人生を終えるように支援するための方法も考察が深まってきています。人の長寿化に伴い、病院で亡くなることが多かったのも、在宅で、施設で、とその場所は多様化してきています。そこには、多くは個人個人の尊い思いや願いがあり、それを確認するためのアドバンス・ケア・プラニング(ACP)という本人、医療者、携わる専門職、そして家族の間での話し合いが繰り返されることが多くなりました。
　状況の変化に応じて、介護職もターミナルケアの知識や技術を身に着けておくことが必要になり、最近では多くの外部研修や事業所単位での定期的な研修会なども行われてきています。