最初に、認知症を完全に予防することは困難です。ただ、認知症になりやすい状態というものがあります
ので、それらに注意することで、大きな認知症予防になるのは確かです。
　認知症になりやすい状態とは、生活習慣病である、あるいはその予備軍と呼ばれる状態であることが最大
のものです。生活習慣病の中でも糖尿病は、アルツハイマー型認知症になるリスクが通常の1.5倍、脳血管性
認知症になるリスクは通常の2.5倍に上ると言われています。
　また、生活不活発病と呼ばれる状態は、認知症になるリスクがとても高いことが知られています。つまり
、認知症にできるだけならないためには生活習慣病、生活不活発病にならないようにするのが一番近道です
。まず取り組むのは、週最低2回程度の有酸素運動、規則正しい生活、品目の多い食事です。喫煙はNG、ア
ルコールは控えめに。趣味を持ち、人と話をする。できるだけ社会参加する、これらはとても有効な方法で
す。